特集 アトラスタウン〜特集・ストーブ列車と海底駅、函館の旅
 

■吉岡海底駅

 吉岡海底駅へは「スーパー白鳥14号」で向かった。この駅、普通には降りることができず、海底駅見学整理券込みで購入しておかなければならない。

 しかも、本州側での購入と、北海道側での購入ではこの値段が違う。夏休み期間中やドラえもん海底ワールドが開園していると混雑のため難しいが、閉園でなおかつ本州側から見学に来るのであれば、旅行会社による発券より北海道まで行き、そこで切符を買うのがいいだろう。
 私達も前日に函館駅みどりの窓口で購入している。
吉岡海底駅 青函トンネル内の駅を見学する
 吉岡海底駅へは、基本的に北海道側に行く一つのツアーコースのようになっていると考えるのがいいようだ。事実、切符は企画となっており、駅を降りると添乗員がつく。むしろ駅の中は迷路のようになっており、添乗員がいないと迷ってしまうほどなのだ。

 さて、函館を出発した特急は程なく青函トンネルに入り、「到着時刻5分前までに2号車デッキにお集まりください」とアナウンスが流れる。

 そう。出入り口は2号車の扉のみ。係員が非常コックを使い開けるのだが、ホームに降りるのではなく、ホームへの連絡誘導路に降りるのだ。まあ、実際小さいながらもホームはあるので、一歩か二歩はホームの上を歩いているかもしれない。が、なにしろ狭いのだ。
 左の写真がそのホーム。ちょうどホームの終端を撮影したもの。反対側にも同様新幹線の停車を考え、全500mの長さでこの幅のホームが出来ている。人一人が横向きで立てば埋まってしまうほどの幅。言ってしまえば普通のホーム黄色線から向こう側ぐらいの幅しかない。

  左下の写真が連絡誘導路。写真奥に線路とホームがあり、手前側には下中央写真のような通路がある。そして、吉岡海底駅の名はホームではなく、通路にあった。

 通路は見事に入り組んでいる。左上写真の右側にある坂はトンネルの反対側のホームに抜ける本坑との立体交差。この写真のトンネル以外にも多数の分岐があり、複雑だ。また、この長い距離を移動するために職員は自転車を使うようだ。ときどき自転車が通り過ぎる。

 本州側の竜飛海底駅、北海道側の吉岡海底駅の本来の目的は「列車火災時の緊急避難施設。」
  トンネル内で火災があったときに、後続の列車をこの駅に止め、乗客をここから避難所に誘導、安全が確認された時点で階段を使い地上へと出るための施設。そのため、津軽海峡の海底より低い位置にあり海底駅と名は打ってあっても、真上はぎりぎり陸上。…と言っていたが地図を見ればぎりぎり海中。どっちだ??

 青函トンネルは本来、新幹線を通す事を目的として掘られたため、本坑の規格は新幹線サイズで造られているが、新幹線をここに通すまでまだ時間が必要。このトンネル完成後、維持費をどのように捻出するかテレビや新聞を騒がせた時期があり、たとえば新幹線が通るまでの間使用しない事も話されたようだが、湧き出す水をそのままにしてしまうと水没し、再度使用できるよう修復するには多額の修繕費が必要になるとの予測や、別用途への転換が検討されたものの、赤字額を少なく活用できる方法として現在のように在来線を通した経緯がある。
 この事実と理由から、新幹線が通るようになると在来線が排除されるか、例え3本レールとして残し、在来線混在路線になったとしても、 新幹線の青森-(新)函館間の時間短縮が課せられることから、後続などへの影響が高い両海底駅の停車はまず無理になってしまうそうだ。イベントなどで使われるこれらの駅の役目は当初のものである避難所としての活用となり、現在のような駅としての機能は残念ながらできなくなるとのこと。
  将来、いい方法が見つかるといいのですが。函館までの新幹線開業は5年〜10年後?。駅がなくなるまでのカウントダウンは既に始まっているのかもしれません。一度行ってみたいと思っていたらお早めに。
※吉岡海底駅の入場は2006年8月27日を以って終了です。イベントの終了は意外に早く、突然といった気さえします。2006年8月現在、陸上部分の新幹線工事はかなり進み、いよいよこの海底トンネルのレール工事も着工となるようです。イベントで行なわれていた「ドラえもん海底ワールド(JR北海道)」は閉園となり、工事の資材置き場として使われる予定だそうです。なお、竜飛海底駅について、2006年11月10日までの期間は記載されておりますが、以降は今のところ不明だそうです。(2006/08/17)

 そして、帰りの「特急白鳥・函館行き」が入線。函館に戻る。函館到着が12:02。そして、函館空港出発は18:50。それまで市内散策が十分出来る。
   
 
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