■特集 かみちゅ・尾道の坂を歩く
 
【計画・東京出発】 【福山駅周辺】 【防地口〜御袖天満宮周辺】 【千光寺山頂〜文学の館周辺】 【商業地〜公明寺周辺】 【持光寺周辺〜】 【出雲】 【倉敷周辺】 【地図と参考リンク】
 作品を見て思うのは、景色の良い場所や意外なおもしろさを持った場所が沢山使われている。何処かに出かけて楽しむ者としては、このような場所を実際に見るのはとても楽しい。たとえば旅行をしたいと考えたとき、旅行関連のパンフレットや情報誌による資料で考える。他に旅行好きな人の情報や現地に入ってから住んでいる人に情報を聞くといった具合だ。今回は、映像作品からの発掘。特にこのごろのアニメは日本各地の背景が使われていることが多く、前回行った「御坊(和歌山)」も良い例だ。他にも「鷲宮(埼玉)」など多数。今回はそのような映像の出会いの旅として尾道の面白さがたっぷりと入ったアニメ「かみちゅ」を選択。
以下、タイトルはDVDの巻数と該当位置の時刻を示しています。DVD版はTV版に無いシーンも含まれますので、TVで録画された方は位置が若干違う場合があります。ご注意ください。

 また、左図の番号と以下の文章のタイトル番号は一致していますのでご参考に。
 写真は作品と同じアングルを意識して撮っていません。あしからず。
 さて、いよいよ福山です。福山駅は予定通り午前8時前に到着。ここから先は「かみちゅ」のシーンで使われたであろう周辺をぐるりと巡ります。

 到着したら駅で朝食にします。選んだのは福山駅の改札を出て、駅の通路北側の(福山城側に面した)パン屋さん。
 実に美味しい「できたてのパン」でした。個人的な感想として、こんなに美味しいのなら、もう少し注文するべきだったかなと。
■1 DVD 6巻 05:03 《五浦釣人像》
 章吉とみこが中学生の逃避行。尾道から、ここ福山にやってきます。ここまで来たけれどもここからどうするのか決め倦ねてこの像の前に立っています。

福山駅を出て南口へ。ビルが多く見られる駅前に立つ、こちらは五浦釣人像。像の手前にあった碑文を載せます。インターネットの住人からするとツッコミどころのある文章ですが、まあ、深く考えないという事で(笑)。
 この五浦釣人像は、昭和五〇年、山陽新幹線の開通と、福山駅舎の落成を記念して、本市の名誉市民平櫛田中先生の、ご厚情を受けて建立したものです。
 田中翁の快心作といわれるこの像には、翁の生涯の師として崇敬された岡倉天心先生が東京から五浦に移って、横山大観など多くの偉才を育てたことを釣りにたとえ、師に対する報恩の気持ちがこめられています。
 田中翁は、練達した彫技法による写実的な作風で田中芸術を開花させ世界に誇る木彫の名匠として活躍されましたが、昭和五〇年四月に百八歳で他界されました。
 文化功労 文化勲章受章者
 日本芸術院会員 東京芸大名誉教授
 福山市
■2 DVD 6巻 10:32《橘屋コーヒー》
 章吉とみこがハンバーガーショップで時間を潰します。でもそこにいたのは補導員??慌てて店を出てしまいます。

 こちらの店は作品中、ハンバーガーショップになっているようです。
 このとき時刻は午前8時半。まず殆どの店は開店前でしょう。シャッターは閉まっていました。

 そのまま駅前に戻るようにして通り過ぎ、車の通りのあるガード下へ向かいましょう。
■3 DVD 6巻 13:28 《ガード下周辺》
 補導員を振り切るためにハンバーガーショップから走る二人。

 (左写真:)ガード下です。作品にもガード下があったんですが、後で作品を見返して、こちらでないことが判明。失敗しました。道路の反対側、この写真の左側隅にガードレールが見えるのですが、そちら側が作品で使われているようです。その部分を大きくしたのが右の写真で、ガードレールの向こうは歩道で自転車が放置されています。
 こちら側ですと、道路とは壁で隔離されているため、作品にあったように人物とガードレールが一緒に見えないのです(涙)。リベンジは次回来たときの楽しみにしておきましょうか。
そのままガード下を通り抜けると…

 福山城の城壁が現れてきます。

 そのまま城壁に沿って駅の方向に進むと、やがて石碑が見えてきます。
 福山城と書かれた碑の内容は次の通り
 福山城は、西国鎮護の重責を担って入封した徳川譜代の臣、水野勝成が元和6年(1620)より三ヶ年の歳月を費やし、陸海の幼少であるこの値に完成させた平山城である。
 総面積約八万坪(26.5ha)内外二重の濠をめぐらし本丸には、白亜の五層六階の複合天守と多数の櫓を構築、その偉容は、全国城郭中屈指の名城とされていた。
その後、水野五代、松平一代、阿部十代の居城となり、明治になって濠を始め多くの櫓が取り壊され、残された天守閣・湯殿なども第二次世界大戦火により消失した。
 幸いにも、築城当時、伏見城から移築した伏見櫓・鉄筋御門は、昔日の姿を留め、貴重な遺構として重要文化財の指定を受けている。
 なお、現在の天守閣などは、昭和四一年姿勢五〇周年記念事業として、市民の浄戝で外観復元がなされ、城跡は国の史跡となっている。
 城名  鉄覆山朱雀院久松城
 別名  葦陽城

濠や城郭の一部は既になくなっていますが、それでも残された城郭は立派で敷地も広く残されています。
■4 DVD 6巻 21:30 《ブランコとすべり台》
 夜になり、ブランコに座って二人でいろいろ話します。

ブランコの向こうに明るい大きな建物があり、その明るさが象徴的なシーンです。ブランコの横にはちょっと変わったすべり台があります。面白いことに、どのシーンとの比較でも、背景に全く違いがないといった印象です。変な話これらHP上にある低解像度の写真と同程度の縮小で作品のシーンを見ればアニメの絵と今回の写真と区別が付きにくいかもしれません。
しかし、こんなに大きく駅が見える場所に公園があるとは。

 作品に近いイメージでの撮影であれば、夜明け前の早朝に公園を撮るのもいいかもしれません。夜、遠景からライトアップされた城も作品中で使われていますので、忘れずに。ただし夕方から夜の公園にカメラを持って行くと違う意味にとられるかもしれませんのでご注意を(笑)。

福山城の天守はコンクリートの再建ですが、立派で崇高な雰囲気を持ちます。

 さて、尾道に繰り出しますか。
 
 Copyright© 2001-2006 AtlasTown All rights reserved. 写真文章の無断使用・複製を禁じます