■特集 かみちゅ・尾道の坂を歩く
 
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 私達は通りを挟んで海側と山側に分け、それぞれ駅方向から進んでみたものの無駄が多く、ここでは順番を変更し、楽に廻れるコースを検討してみました。逆方向からでもいいのですが、(1)細道が見つけ辛いのと、(2)朝早いと商店街がやっていない、(3)海は夕方に撮影したほうが雰囲気が出るでしょうから、駅前商店街を後半にして駅方向に向かうコースに修正しています。 ご容赦ください。
 以下、タイトルはDVDの巻数と該当位置の時刻を示しています。またオープニングに含まれるシーンは"OP"と記載しました。DVD版はTV版に無いシーンも含まれますので、TVで録画された方は位置が若干違う場合があります。ご注意ください。

 また、左図の番号と以下の文章のタイトル番号は一致していますのでご参考に。
 写真は作品と同じアングルを意識して撮っていません。あしからず。
■23 DVD1 18:14 《寿し常看板》
 台風で看板が飛ばされる。

 作品では、台風で飛ばされていた看板。


 しかし、実物は頑丈です(笑)。看板だけでは申し訳ないので、入り口も撮影。
■24 DVD2 10:03 《おばけの置物》
 街が大凶に。

 作品でも同じ場所に置かれています。
 置物というよりこれは昭和40年代によくあった10円入れて子供が乗って遊ぶ懐かしい乗り物ですね。店の前によくあった…って歳がバレるか??

 コース上、この電気店の先に自販機が沢山並んでいます。そこで水を補給するのもいいでしょう。
■25 DVD1 35:30 《ポストと消火栓の案内がある道》
 何処かに行ってしまった八島様を捜す。

 作品では、八島様を捜すシーンで使用。多分この位置からですね。写真では正面が屋根のある商店街になっていますが、作品では屋根がなく、空が見えています。

 このガードの下はかなり暗く、晴れの日になると真っ暗に写ります。あまりに暗く、補正できない程でしたので、仕方なく絞りを変えた2枚の写真を合成しました。左の写真撮影も、商店街の光が灯る「夕方から夜で人が多いとき」を狙うのがよかったかもしれません。

 さて、対岸の向島に渡ります。乗り場はすぐそこ。料金は船の中で払います。
右上の写真は映画「あした」で使われたロケセット。奥には「浜の待合所」があり、この中に写真などが展示されています。

■27 DVD4巻 36:17 《「ろ」の看板》
 猫たちが集まります。

 初めて作品を見たときは絶対作品中での創作と思っていたんですが、あるんですね。「ろ」の看板。

 この下の護岸のあたりも作品(DVD5巻16:12)の戦艦大和の話で使用されています。その話の元となったのでしょう、少し前まで映画「男たちの大和」で使われたロケセットがこの西側すぐ脇の山の向こうのドックにあったんですが、現在は公開終了。ネット上に写真 (おのなび)が残っていますので、それを見るのみとなってしまいました。
 船は1隻または2隻で、待っている人を乗せてすぐ出発するピストン輸送。出入り口が前後にあり、前後対称で島と尾道で往復の際に向きを変えなくても着岸できるようになっています。なかなか良くできています。

 船が来るまでのわずかな時間、ゆっくりしていましょう。尾道の良さは気候が穏やかなところ。釣りを楽しむ人をよく見かけます。この堤防の写真の横でゆったりと釣りをしている人の姿もありました。
■29 DVD2 10:11 《係留施設》
 猫(たま)を探し、沢山の神様に聞きます。

 家出したタマを探すシーンで使われた場所の周辺です。作品では海側から船を繋ぐ係留施設(手前護岸)を描いていますが、撮った写真(左)は陸側からなので、肝心な部分が写っていません(泣)。向こうから撮ればよかったと後になって気付くも後の祭り。
■30 DVD1 36:14/36:30 《突堤ベンチ》
 疲れ果て、ここで休憩。

 突堤のベンチです。作品では結構使われていて、特に夕日に沈むシーンが印象的でした。

 普通、波が荒れたときのことを考え、海に突き出る突堤のような場所にベンチは置いたままにしないものですが、やはりここは穏やかなんですね。
■31 DVD1巻 35:45(右) 《鳥居》
 手分けして八島様を捜す「みこ」と「光恵」

 「浮御堂小路」という名の狭い路地を入るとこのような鳥居が見えてきます。路地に入るときにちょっと奥を見れば見つけられるかもしれません。

八島様を捜すシーンは上写真の「おばけの置物」含め、短いカットで沢山の尾道の風景が紹介されていました。
■32 Disc1 35:36(左) 《鉄塔》
 手分けして八島様を捜す「光恵」

 イカの化け物。もとい、あれは神様でしたね。…が巻き付いていた鉄塔。奥まった狭い道の路地にある小さな鉄塔です。普段、鉄塔と言うと相当高い構造物を想像しますが、この構造物は小さく、むしろアマチュア無線のアンテナに使われる位のものです。遠くからはこの鉄塔は見つけにくいので、まず31にある鳥居を探すと早いですね。

 商店街を離れ、坂に登ります。
 大きな通りを渡り、線路を過ぎ、ひたすら階段を登ります。途中の階段左に文筆家「志賀直哉旧居」への道がありますので、好みで行ってみるのもいいでしょう。
■33 DVD5巻 04:34/04:55(左) 《水槽》
 源さん宅からの帰り道にある水槽

 作品では一瞬だけ出ていました。見ていたとき、まさか、こんな階段の途中に水槽なんか…と思うのですが、やはりあるんですね。防火用水に天水を使っているのかな??



■34 DVD5巻 04:15(右) 《長い階段の続く坂道》
 源さん宅からの帰り

 階段が続く光景です。普段、綺麗な階段の続く道というと神社や寺への専用の道を連想するのですが、ここでは普段の生活の場所が入っています。他の坂のある街並みは社寺と住宅が分離されているところが多いのですが、尾道は一緒になっているのが普通なんだなと感心します。

 このずっと手前、福石猫の周辺の看板で、「尾道の山の手の建物に住む人が減り、修復も困難な状況。建物を出て行く人も多く、一部建物に展示スペースなどを置いて保全に勤め、その収益金を建物の修復に当てるも雀の涙」との情報もありました。先の福石猫の入場料もここ尾道のために使われているようですが、考えてみてもやはり少ないですよね。
  現代において、車の入れない階段の多い場所は住む上で困難でしょうが、住居外活用などアイディアを出している姿があります。神社や寺だけでなく、この微妙な接点が尾道の山の手を保全している一助にしているようですが、やはり難しいのでしょうね。
 さて、ここから先は住宅地を抜けていきます。道も細くなっていきますので、近隣住民の方に迷惑のないよう、うるさくしない、ゴミを落とさない等、節度ある行動をとってください。

 こちらの階段は映画「転校生」で使われた場所で、追っかけこしてるときに一夫が隠れた階段(OP)だそうです。

 選んだこの路は結構、いろいろな作品で使われていますね。

 この階段の脇の小路を進みます。
■35 DVD1巻 09:00 《カーブのある急な階段》
 手分けして八島様を捜す学生。ゆりえが疲れてガードレールにもたれかかる。

 ここは中腹あたりまで続く急な階段の上になります。作品中でも登りの階段に息を切らせ疲れた表情を出すような場面でした。中腹辺りですから適当な高さはあるのですが、建物が遮り、残念ながら遠くを眺めるような場所はありません。

 ただ、路の形はとても面白いと感じられる場所です。むしろ方向感覚が麻痺するような曲線といったほうがいいかな。
 
■36 DVD1巻 08:53(上写真2枚)
 疲れた格好で階段を登る。

 その場所からほんの少し下ると、上の2枚の写真のような場所になります。そのまた上の写真に写る「ガードレール右に見える白い壁」と下の写真の「白い壁」は同じ壁です。
 これら下側から細路を見ていると、階段が出来てその横に家が建ったというより、家を建てるスペースを出来る限り造って、後から階段を付けたように見えます。下に向かうことが当たり前のような階段の様子は、じっと見ているとそのものが「自然にできた水の流れ」のようにも見えてきます。



 さて、最後の写真。このような場所何処かで見たような…

 でも何処で見たのかを覚えていなかったり…


 映画かな?? 気になったので撮っておきました。
 それに、 念のため言っておくと、「時計は止まっています。」
 
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