特集 最北端の町稚内
 今度は北海道稚内市。最北端の街だ。最南端とは違い、こちらは島ではなく陸にある。そのためか観光と呼べる施設もあり、日帰りの旅行としては行きやすい感がある。そう。今回の旅行も前回と引き続き東京からの日帰りである。

 日本の最北端はこの稚内にある宗谷岬。最北端の海は低気圧の通過にもかかわらずとても静か。今の季節、観光シーズンを外れた観光地ともあいまってちょっと寂しさも感じる。
 
■ 日帰り旅行・予定を立てよう
 最北端の旅行は、最南端の日帰りよりも行動のための手段が多く、日帰り旅行にとっては「もってこい」の地と感じる。普通に旅行するのであれば、飛行機・鉄道・船・バスと手段はいろいろだ。東京からの日帰りでは絶対に欠かせない飛行機の旅。しかし最北端周辺への飛行機はとても限定されてしまう。考えられる飛行場は「稚内」となるが、東京からの便は一日2往復。これから冬になれば雪のためか到着時刻が一時間以上も遅くなり、日帰りにはチョット勿体無い。10月の今の季節がぎりぎりだったようだ。

 今回の旅行はANAのキャンペーンを使用。一回乗る度に凡そ1万円。合計で3万円。日帰りながら一ヶ月以上前から予定を組んでいる。右の予定表がその結果だ。これを見ると日帰りならではのスケジュールでかなりキツキツだが、これでも出来ない事は無い。
 ちなみにレンタカーやタクシーの所要時間は、今流行の車載ナビで計算した結果に少々の余裕を持たせている。ナビなんてない方は、PCで同じことの出来るソフトが売られているので一本購入しておくといいかもしれない(所要時間表示機能が付いている事を忘れずに…)。

 その場所に着いて、もっと見たい、もっと楽しみたい、休みたいと思っえば素直に次行く場所を削る。混んでいて予定が遅れればまた削る。レンタカーやタクシーを使ったからこそ実行時の彫塑がしやすいのだ。基本的に時間を削るのではなく目的地を削り、全体の余裕を増やすのがミソ。全ての場所へ行けると思ってはダメだ。
 この表の中で時刻変更など代替可能なものは黒字で、不可能なものは赤字で記入している。時刻の変更をするとき、この赤字で記入された交通機関に影響がでないよう注意して行動する。
発時刻   着時刻
06:35 大網 →高速バス 08:15 羽田空港
09:55 羽田空港 →ANA571 11:40 稚内空港
11:50 稚内空港 →レンタカー 12:30 宗谷岬
■ 宗谷岬30分
13:00 宗谷岬 →レンタカー 13:45 稚内港
■ 稚内港30分
14:15 稚内港 →レンタカー 14:25 ノシャップ岬
■ ノシャップ岬30分
14:55 ノシャップ岬 →レンタカー 15:25 稚内空港
15:45 稚内空港 →AKX1500 16:35 丘珠空港
16:45 丘珠空港 →バス 17:30 札幌駅
■ 食事など1時間40分
19:10 札幌駅 →JR 19:46 千歳空港駅
19:25 千歳空港 →ANA4722(AIRDO) 21:55 羽田空港
22:30 羽田空港 →高速バス 24:00 大網着
■うみほたる通過羽田空港まで

▲羽田空港に到着

 旅行で毎回大変と感じるものは、自宅から羽田までの交通である。通常なら鉄道を選択し、東京→浜松町乗り換え→羽田空港に行くパターンだが、総武・横須賀線直通を使って品川乗換え→京急の羽田空港を使うほうが乗換えが少なく楽である。しかし、それ以上に楽なのが高速バス。乗り換え無しで直接成田空港まで行けるのだ。旅行前のめんどくさいと思えることもコレで解決。しかも会社に行くときと違う経路のため、旅の雰囲気も出てくる。

  前回同様にこの高速バスを使うが今回、太陽が昇ってから東京湾アクアラインを通過したので車内から撮影。

 上の写真は千葉方面から海ほたる方面に写真を向けている。上の写真看板の下、遠く白く見えるのが海ほたる。もっと近くから写したのがその下の写真正面の建物。この建物を抜けると東京湾の下を潜るトンネルになる。ちなみに写真の上部が緑なのは、バスのフロントガラス上部にあるシェードが写ったため。

 海ほたるはいつぞやと違い、今は静かだ。もし、通過でなく、海ほたるに寄りたいのであれば、「アクアライン高速バス」が川崎駅←→木更津駅間で一時間に2本程度運行されている。遠くから来られる方は便利だ。また、立ち寄るだけでいいならば「なのはな号」など、南房総(=千葉県南部)の移動を高速バスで組む方法もある。こちらは降車ではなく、トイレ休憩と称して海ほたるに10分程度停車するだけなので、他の方の迷惑を考え、乗り遅れないように十分注意。ただし、今回の「東京←→大網」間のように通過してしまう路線もあるので、選択には十分注意してほしい。


▲東京湾の島に立つ海ほたる

■羽田から飛び立つ

羽田空港からANA571便で稚内に向かう。飛行機は左3-右3席の中型クラスなので、デッキから直接ではなく、一度バスに乗って離れた駐機場から乗る。搭乗口で搭乗手続きを行うとすぐパス乗り場になる。バスが到着した先で飛行機に乗り換え。最北端の地へ。
 
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